名もなき英語好きの日記

英検、全国通訳案内士、TOEICを中心に英語学習について書いています。あまり若いころに勉強をしておらず留学経験もありません。達人の英語ブログではなく普通の人が英語学習や資格試験に役立ちそうなことを書いています。いっしょにがんばろうと思える内容になれば幸いです。(^o^)  英検1級・全国&地域通訳案内士[英語]

2種類の語彙 英語学習

f:id:shin__shin__sh:20200831011758j:plain


少し語彙について触れてみようかと思います。もし今最短の時間でなにかの資格試験をとりたいと思っていたり、大学受験をひかえている人にとってはとても重要なことかもしれません。

 

ある観点で考えると語彙は実は二種類あります。Passive な語彙とActiveな語彙です。

 

パッシブというのはドラクエか何かの能力のようですが直訳すると受け身です。つまり聞いたり読んだりするぶんには理解できるが実際に自分が話す・書くというときには出てこない単語ということです。

 

アクティブというのは活動的という意味になりますがこちらはパッシブの反対で話すことも書くこともできる語彙です。当然聞く、読むは余裕になります。

 

ではこの2つをどういうふうにとらえるとよいかというと、大きな概念で言語という枠組みを大きくするときにはパッシブの語彙を大きくすることがまず必須になります。イメージとしては日本の漢字学習ならば読みは分かるが書けない漢字のようなものです。諸説あるかもしれませんが、どの言語も最初は聞いたり読んだりしてから覚えるものかと思います。つづりというものは語学では最終になるでしょう。今でも識字率が低い貧しい国家がまだまだありますが、その国の子どもたちも話したり聞いたりして理解することは可能です。このパッシブ語彙の拡張がとても重要なのです。

 

とはいえ、英検の二次やスピーキングもありますのでアクティブ語彙も必要です。何がいいたいかというと、この二種類を適当にまぜて根性で習得しようとすると無理がでるということです。多少難しくても何度か聞いていれば意味は覚えてきますが、難解な語彙をつづりまでしっかり覚えていくと時間が足りなくなります。

 

イメージとしては自分が英検2級レベルだとすればパッシブは2級〜準1旧程度まで可能かと思います。しかし英作文で操れる語彙はそこまでは書けないかと思いますのでアクティブボキャブラリーとしては準2級から3旧レベルになるかもしれません。

 

もちろん英作文用の問題集などはその試験用に作られていますのであまり深く考えなくても使える文章がたくさんのっていますので支障はないかと思います。

 

限られた時間なのでで戦術が必要ということです。高校のときに友人が 辞書を覚える!と意気込んでいましたが案の定Aの最初で力尽きていました。笑

 

今はどの試験でも かなり研究された 単語帳 があるのでそれを利用するのも効率的だと思います。例えば英検のパス単はパッシブ用・二次対策の本はアクティブ用とはっきり認識して学習すると効果的かと思います。


こういう点ではTOEICはすべてパッシブととらえることもできますので気が楽ですね。笑 逆に全国通訳案内士などは口述テストでも難解な語句があるので大変です。大変ですがある程度の線引きは自分なりにしておいたほうが無難でしょう。

 

筋トレと同じで、今どの能力を鍛えたいから何をしているのかと考えて動くことが大事です。前回のブログでふれた映画での学習などは全身運動のようなものになりますので今回の内容とは少し考え方がかわります。


補足ですが、日本の中高の英語教育では英単語といえば、発音・綴り・品詞・アクセントまで全て覚えるものという暗黙のルールがしみついています。そうなると全てをきちんとできる生徒でないと英語のテストでの評価は低くなり英語嫌いを多く生みます。さらに言語としてのエンジンというか全体の大きさを拡張する上でパッシブ語彙の大量のインプットは語学のまず最初にくるものです。最大値としての語彙が少ないのでそこから先につながる語彙も少なく、結局たどたどしい英語の日本人になります。もう少し方の力をぬいて、眺めるだけ・読むだけ・話して見るだけ・・といった感覚的なインプットもしたほういいのかもしれません。