英語の多読学習って役に立つ?向いてる人・向いてない人
こんにちは。
今回は英語の多読学習についてです。
みなさんは『多読』って知ってますか?
簡単に言うと、自分が読めそうな本をひたすら読み続けていくと、自然と英語をマスターしていくという手法です。基本的には簡単な絵本から始めて、最終的にはペーパーバックなど分厚い英書も読めるようになるという代物です。
いつも通り結論から言いますと、『役に立ちます。』海外の英語バイリンガルの人と話していると、本で学んだと言う人も多いですし、私も英書を読んだり英字新聞や映画やTED字幕などは活用しています。
ただし、私は多読学習は日本の全英語学習者に合うとは思いません。
この手法はとにかく大量の英語をインプットしなければ効果はありません。
例えば英語が超苦手な高校生がただ本を読み続けるだけで大学入試に受かることは少ないかと思います。仮にその人の目標を英検2級とします。本を読み続けていくならば何冊読めば到達するでしょうか。
おそらく単純に英検2級の問題集をしていく方が早くゴールにたどりつくでしょう。
以前書いたかもしれませんが、大学入試なら予備校で、英検なら英検の問題集、TOEICならTOEICの問題集が最短距離になります。
とりあえず手を出してみて中途半端な語数を読むだけでは効果はありませんのでやめておいた方がよいでしょう。
何年も読み続けることによって、自然な流れで言語習得ができることが多読の最大のメリットなのです。
生活の中に英語が根付いているフィリピンや南アフリカなどなら分かりますが学習時間以外はほぼ日本語オンリーの我々では相当根気よく読まないと向上はないかもしれません。
目標が英検準1級、TOEIC800点くらいであれば、無理に多読をせず、いわゆる日本の伝統的な学習で十分かと思います。
しかし!多読が必要だと思う人がいます。これは意外に思うかもしれませが、いわゆる日本の英語上級者です、日本では上級と見られるかもしれませんが、英検1級になんとか受かるくらいの人はアジアにいくらでもいます。
つまり英語を生涯学習とし資格試験だけでなく成長したい人にはおすすめ、というか読まなければいけないでしょう。
また幼児教育や小学校英語であれば資格試験の勉強ではなく、本当に大きく育てたい時期であるので、絵本多読などはモチベーションもあがり、とてもよい手法だと思います。
※ただし目標が漠然と大きい場合で、目標や義務が具体的になった時点で話は変わってくるでしょう。ずっと最上級の英語を目指して楽しければ最高なのですがね・・(^_^;)
素直にずっと幼児から読み続けて達人になっているというスーパー成功例もあります。私の知る限りこういうケースの立役者は決まって母親です。ブレず、あきらめず、根気よく・・母親が先生であることも多いですね。ビジネスでは関係がどこかで切れやすいのね・・(T_T)
みんなこうなりたいんですけどね。なかなかうまくいかない。(^_^;)
もちろんこの読むという行為は、例えば英検1級や通訳案内士の英語を読んでも経験値はたまります。知らず知らずのうちに多読をしているとも言えるのですが、それでも同じ文種では偏りもあります。私はTOEICと英検、通訳案内士をミックスして勉強しましたのでTOEICのみの学習者よりは対応できる幅は広いかもしれませんが、それでもリアルな英語にはまだまだ対応できません。
字幕無しで映画を見るとか、副音声の英語でテレビ番組を見るとか、本当に上級者の業なんですよね。
話がそれましたが多読は
①魔法ではない。中途半端に手を出しても
効果は期待できない。
②単純に資格試験のためだけなら不要
③英語の高みを目指したい人には必要
④小学校以下から根気よくできると良い
というのが、今の私の見解です。
もちろん効果はあると、言っているので、資格試験でも、例えば英検準1級の勉強だけをして受かった準1級ホルダーと、幅広い文を多読によって補強しながら準1級を取得した人では英語の厚みが全く違うのは明らかです。
でもだいたいの日本人はまず資格がほしいですよね。(私もほしかったです。)
資格だけを第一にするなら多読は不要と思いますが、それだけの英語も悲しいですよね。うーん・・とはいえ時間は限られているので特に受験生などは迷うところですよね。
私ももっと読まねばと改めて思います。かんばろ・・(^_^;)
多聴に関してもまたいつか触れますね。