丸暗記型 英語 デメリット
今回のテーマは『丸暗記型の英語』です。
あ、ちなみに画像は暗記と関係なく、私の塗りシャーペンです。結局1.3ミリが私は好きです。どうでもいいか・・(^_^;)
今回は良くない意味で使っていますが、もちろん語学はある種、暗記型のスポーツのようなものですので暗記自体を否定するつもりはありません。
ある人が例えば、1分〜3分ほどの例文を暗唱したとします。これを英会話の場面で使用するとします。
何かの応答に対して、暗記した文が返答に使えそうな場合は一気にそれを吐き出すことでしょう。
また何かの会話をしていて、自分の暗記ストックが使えそうな場合もそうでしょう。
おそらく、話している人は完璧な英語を操っていると思っているでしょうし、はためには、いわゆる『ペラペラ』な人に見えます。
学生のうちは、こういうのでよいかもしれません。しっかり暗唱できた子どもを讃えてあげるのも大事かと思います。
しかし
これは、私は本当の意味の会話ではないと思います。
残念ながら、こういったタイプの英語は私も学んでいる通訳案内士や先生と呼ばれる職業でも一定の割合存在します。
ある時通訳案内士の方が、話しているのを聞いていたときのことです。観光客が1つ質問をする。すると、まってましたといわんばかりに、暗唱が3分。また質問すると暗唱が始まりまた3分・・以下繰り返し、最後には観光客はさっさと自分達で観光をしてしまいました。
これはグループ英会話でもある現象ですが、生きた会話の中では、会話をキャッチボールしなくてはいけなくて、たとえ、暗記した例文であろうと、すこし細分化して最適なものを取り出し発信しなければいけません。
つまり暗唱を繰り返すガイドであれば、パンフレットを読むか、現地の音声ガイドと変わらないのです。わざわざお金を払って得意げな暗唱を聞かされるだけではたまったものではないですね。(^_^;)
グループ英会話でも、こういう方がいると、まわりの人は、それが始まると終わるまで切れ目がないので待つしかありません。話してる側は、『私のレベルにはみんなついてこれないな』と思い、まわりは『会話を楽しみたいな』と思うでしょう。
まぁ困ったちゃん、なのですが、私も含め、英語学習ものは、みなこうなる、危険性はあります。みんなで『会話』をすれば多少レベル差があっても楽しいし、初心者が上級者からいろいろ学べたりメリットも大きいのですが。(;_;)
習っとことを披露したい、学んだことを使いたいのは自然な流れです。
しかし、どうか究極目標は言語を操りコミュニケーションをとることであるというのを肝に命じて、『相手の話を聞く』ことが重要です。
中途半端な暗記学習者は、たいてい、相手、特に日本人の英語を聞いていないことがあります。
自分の話す番を今か今かと待ちながら、ただうなづいているだけでは会話も楽しくないですよね。(^_^;)
これは日本語でも当然起こることで、私も会社で話をするときに気をつけています。『今日はちゃんと聞こうと』(^_^;)
もちろんスピーチなどは全てそろえて完成しますので暗記でいいと思います。
しかし、会話を楽しみ、最終目標を会話とするのであれば、あまり長すぎる英文を全て暗記していくのではなく、ある程度の汎用性の高い例文を暗記し、それを組み合わせて会話をするほうが楽しめて効率もよいかと思います。
ちなみに私の知り合いでも全国通訳案内士の口述試験で100文、200文を暗記して、それを口述で披露して合格した方もいますが、準備には10年近くかかったようです。
なんか英語しゃべってみて〜。
『暗唱 暗唱 暗唱』
お〜。ペラペラやん〜。
そろそろ日本も次のステージにいきたいものですね。(^^)